1・2年生校外学習~教室を飛び出して「生きた学び」を体験~
3年生が修学旅行で北海道を満喫している間、1・2年生は2日間にわたって校外学習に出かけました。教室では味わえない「生きた学び」を求めて、名古屋市内の専門施設を訪問した様子をレポートします。
5月22日(木)エコパルなごやで「水の大切さ」を学ぶ
午後の時間を利用して、名古屋市環境学習センター「エコパルなごや」を訪問しました。普段はその大切さを実感しにくい「水の循環」について、楽しく学ぶことができました。
まずはバーチャルスタジオで、マスコットキャラクターのコパくんと対話しながら名古屋の水の循環のしくみを学習。私たちが日常使っている水について知識を深め、その大切さに目を向ける貴重な機会となりました。
続いて、体験型ワークショップでオリジナルのマーブルペーパー作りに挑戦。紙に油を吸わせる原理を使った実験を通して、家庭からの生活排水による水質汚濁の現状と環境に優しい暮らしについて学びました。職員さんの指示通りにハガキの裏面を水につけると、美しい模様がハガキに広がり、生徒たちは大喜びでした。
5月23日(金)JICA中部で「国際協力の大切さ」を学ぶ
翌日は、学校から徒歩20分ほどの笹島ライブにあるJICA地球ひろばを訪問。1年生にとっては初めてのJICA体験となりました。
最初にJICAの役割や活動内容について説明を受けた後、学年ごとに分かれて施設見学へ。1年生は昨年パラグアイで協力隊として活動された奥田さんと一緒に3階の屋上を見学しました。
奥田さんから突然のクイズ。「屋上ではSDGsのために2つのことが行われています。何でしょう?」
この質問に1年生が即座に答えました。「屋上全体が緑化されている」「太陽光の明るさを2階に取り入れている」…。この素晴らしい解答に奥田さんもびっくりされていました。
1階のJICA地球ひろばでは生徒たちが大はしゃぎ。汚い水を自転車の濾過装置できれいにする体験に楽しそうにチャレンジしたり、様々な国の衣装を身に着けて最高の笑顔で記念撮影したり、とても充実した時間を過ごしました。
最後に、ブラジルに二度派遣されたJICA海外協力隊員の市川さんによる体験談をお聞きしました。市川さんの楽しいトークはクイズあり、学びあり、笑いありで、生徒たちも協力隊員としての苦労ややりがいを交えたお話をしっかりと聞いていました。
【2年生の感想より】
海外の歴史や文化に興味があるので、今回ブラジルのお話を聞けて良かった。「おきなわ」という街がブラジルにあることを知って驚いた。ブラジルでは日本のアニメが大人気で、日本語教室に通っている生徒がワンピースや鬼滅の刃の仮装をしている場面もあった。いつかブラジルに行ってみたいと思った。
2日間の校外学習を通して、生徒たちは教室では学ぶことのできない「生きた学び」を体感することができました。環境問題や国際協力という身近でありながら奥深いテーマに触れ、それぞれが新たな気づきや興味を見つけられたようです。
こうした実体験を通した学びが、生徒たちの視野を広げ、将来への可能性を感じるきっかけになることを願っています。






